02-06-4;関節リウマチ
関節リウマチ
疫学 病因
- 遺伝因子よりも環境因子の影響が大きいが、現在までの最もエビデンスレベルが高いのが喫煙である。
- 欧米ではビタミンD不足の割合が高く、RA疾患活動性や身体機能障害と逆相関すると報告。(50歳未満では7〜9割が不足)
検査
- 抗ガラクトース欠損IgG抗体はRFよりも感度が高い。
- IgG型リウマトイド因子や抗CCP抗体は特異度が高い。
- 抗CCP抗体はRAにおける関節破壊進行のリスク因子である。
- 超音波(パワードプラ)およびMRI(骨内部の骨炎;骨髄浮腫)は高感度に滑膜炎を検出できる。
治療
MTX
- GFR<30mL/分は投与禁忌。<60mL/分では週2〜4mgで葉酸を併用して慎重に開始。
- 疾患活動性が高い、骨びらんを有する、リウマトイド因子や抗CCP抗体高値陽性などの場合は第一選択薬
- 抗リウマチ薬との併用で副作用の増加はなく減量の必要は通常ない。
- 消化器症状、肝機能障害、骨髄抑制などの予防のため、週8mg以上の投与では葉酸の併用が推奨される。